コレステロール制限が必要ないならどうすればいいのか?

 
大竹真一郎 総合内科専門医/駆け込みドクター
アメリカ厚生省と農務省が「食事によるコレステロールの摂取量と血液中のコレステロールの間に特段の因果関係はない。コレステロールは摂り過ぎることを懸念すべき栄養素とは見なさない」と報告しました。

健康維持のため食事による取り過ぎには注意が必要とされているコレステロールについて、米当局は19日、摂取量を制限する必要はないという新たな見解を発表した。「コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない」と明言している。

米厚生省と農務省が設置した「食事指針諮問委員会」が報告書を公表した。各種調査結果から「食事によるコレステロール摂取と(動脈硬化などの病気の危険を増すこともある)血清コレステロールの間に明らかな関連性はない」と結論付けた。

出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150220-00000033-jij-n_ame

コレステロールは体にとって必要な物質ですが、多すぎれば動脈硬化が進行し心筋梗塞や脳卒中といった生命にかかわる血管の病気を起こしやすくなるのです。

元来、コレステロールが高い場合には食事でのコレステロールを控えることが勧められていました。しかし今回の報告によると、食事でのコレステロール摂取量と血液中のコレステロールは関係がなかった、つまりコレステロールを食べ過ぎても血液中のコレステロールが上がるわけではないし、逆に控えても血液中のコレステロールは下がらないということなのです。
ただしここで注意が必要なのは、決して血液中のコレステロールが高くても大丈夫というわけではないということです。

食事制限は意味がないのか?

今回の報告では、野菜、果物、全粒穀物、低または無脂肪乳製品、魚介類、豆類やナッツを多めに摂り、アルコールは中程度にして、赤身肉や加工肉、そして砂糖入りの食品やドリンク、精製された穀物を控えることを勧めています。

さらに

・一日あたりのナトリウム摂取量は2300ミリグラム未満(食塩換算で5.8グラム未満)

・一日あたりの飽和脂肪酸は総カロリーの10%未満

・一日あたり添加糖は総カロリーの10%まで

つまり塩分と糖分を控えて、脂なら何を食べてもいいというわけではなく飽和脂肪酸(50歳以上は特に)は控えましょうとしています。

飽和脂肪酸(バター、ラード、脂身の多い肉に含まれる)、トランス脂肪酸(マーガリンやショートニングに含まれる)の代わりに不飽和脂肪、特に多価不飽和脂肪酸(魚に多く含まれるEPAやDHA、αリノレン酸が含まれるえごま油、亜麻仁油、シソ油など)を摂ることを勧めています。
 

「コレステロール値」の嘘 第3部 意味のない「コレステロール値」で儲けている人たち 利権になっていた

健康食品や薬は巨大な市場だ〔PHOTO〕gettyimages

世界一売れている薬

「コレステロールの高い食べ物は身体に悪い」、「血中コレステロール値の基準値を少しでも超えると危険」……。
ここまで読まれた読者は、コレステロール値について、私たちが信じ込まされてきた「常識」がことごとく間違いであることがおわかりになったことだろう。
なぜこれまで真実が隠され続けてきたのか。その背景を名古屋市立大学名誉教授の奥山治美氏が語る。
「いままで古い常識が通用してきたのは、『コレステロール値が高いと危険だ』という話で儲ける人たちがいたからです。
私は’00年頃から自分で調査した証拠に基づき、様々な学会を批判してきましたが、誰も受け入れようとしなかった。それは学会の中に、製薬会社や食品メーカーからかなりの金銭的サポートを受けているところが少なくないからです。彼らのためにも、誤りを認めるわけにはいかなかったのでしょう」
血中コレステロール値を下げるために広く使われている薬が、スタチンというジャンルの高脂血症治療薬だ。
市場調査会社・富士経済によれば、これら高脂血症治療薬の各社の売り上げの合計は年間約3801億円(’10年度)となっている。
スタチンを飲んでいる患者は世界で4000万人以上いて、「世界一売れている薬」という異名を持つ。
 

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腸が老化すれば、身体のサビも加速する

活性酸素は強い酸化力によって「身体をサビつかせる悪者」として有名ですが、じつはホルモン生成の手助けをしたり、外敵が侵入してきた際に白血球から放出されて敵をせん滅したり、有用な働きもしています。
ところが、ひとたび大量発生すると、コレステロールや中性脂肪といった脂質を酸化させて過酸化脂質という有害物質をつくり出し、細胞膜やDNAを傷つけて破壊してしまいます。また、過酸化脂質が脳細胞の細胞膜内に増えると、アルツハイマー病を引き起こす原因と考えられている「アミロイドβタンパク」というタンパク質を、脳細胞の表面に集積しやすくしてしまうこともわかっています。
このように活性酸素は腸脳の老化や病気を引き起こす大きな要因となっているのですが、その発生を完全に止めることはできません。なぜなら呼吸によって取り込まれた酸素のうち2パーセントは活性酸素と化すからです。先ほど触れたように、免疫細胞も外敵と闘う際に活性酸素を生じさせます。
さらに現代人の多くは、化学物質や紫外線、電磁波などにさらされ、食生活からも日々酸化した食物を取り込んで、活性酸素がつくられやすい環境にあります。
しかし発生を止められないからこそ、人体はまた活性酸素による細胞へのダメージを防ぐシステムをきちんと用意しているのです。それが他ならぬ体内酵素です。詳しくは「抗酸化酵素」と呼ばれるものです。

身体と脳をサビから守る抗酸化酵素「SOD」

 
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