高齢者と薬「控えたい薬」NHK

高齢者と薬「控えたい薬」

控えたい薬のリスト

ガイドラインの対象者

 高齢者には副作用が強く出やすいため控えたい薬が数多くあります。そのリストが『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』(日本老年医学会などが作成)という医師むけの冊子に公表されています。ガイドラインには、特に慎重な投与を要する29種類の薬の名前が示されているほか、不眠症・うつ病、認知症、呼吸器疾患、循環器疾患、高血圧、糖尿病などの病気ごとに、どの薬がどう問題なのかが詳しく示されています。
ガイドラインの対象は主に75歳以上ですが、75歳未満でも介護を受けている人や要介護に至る手前のフレイルという状態(筋力の低下や認知機能の障害で心身が全体的に弱くなっている状態)の人も含みます。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬

不眠症・ベンゾジアゼピン系睡眠薬 抗不安薬

 不眠症の薬としてよく使われるベンゾジアゼピン系睡眠薬は、のんだあとや夜中に目覚めてトイレに行く時などに ふらついて転倒しやすい薬です。また認知機能(ものごとの判断や記憶などの脳の働き)が低下するおそれがあります。そのため高齢者は、できるだけ使わないように、または使っても漫然と長く使わないようにします。1か月以上服用している人は、量を減らせないかなど医師に相談するとよいでしょう。ベンゾジアゼピン系抗不安薬も同じです。

不眠の悩みを薬に頼らずに軽減するには、睡眠に関する習慣や考え方を見直すことも大切です。あまり眠くないのに早くから寝床に入らないようにする、寝つけないと思ったら寝床からいったん離れる、加齢とともに睡眠は自然に短く浅くなることを念頭におき若い頃と同じように眠ろうとしない、などです。

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