「何故今の日本人の体温はこれほど低くなってしまったのか。」

【冷えは自己治癒力を阻害する】

西洋医学では低体温と循環不全を、冷えの主な病態として考えています。
低体温の場合、本人に冷えの自覚症状がないケースがあるので注意が必要です。
「36℃あるから人並みだ。」なんて安心するのは早計です。
昭和30年代、日本人の平均体温は約36.9℃でした。
現代の日本人の多くは,自分の平熱が36~36.5℃くらいだと考えています。
そして実際、平熱が36℃以下の人が増えているのです。
でも実は、体温は36.5~37℃ある状態、つまり半世紀前の状態が理想です。
自己治癒力を十分に発揮してホメオダイナミックスを維持し、心身共に健康に過ごすためには、36.5~37℃程度の体温が必要なのです。
人間の体内では常に様々な生体反応や免疫反応が起こりながら、ホメオダイナミックスを維持しています。その生体・免疫反応を触媒しているのが酵素であり、
酵素の働きは体温とPH(ぺーハー)によって規定されています。
酵素の活性を決めているのは体温だと言っても過言ではありません。
人間の体内で酵素が最も活発に働いてくれるのは38~40℃です。
体内の中心体温と体表の腋の下の体温は約1℃の差がありますから、
理想の体温は37℃と言うことになります。
では、何故今の日本人の体温はこれほど低くなってしまったのか。
血液は,温度に関しても平衡を保つ機能を持っています。
例えば、寒い場所に行ったとき、真っ先に手足が冷たくなります。
それは内臓の血液温度や血液量を維持しようとして手足の血流が減るからです。
手足が冷たい状況が一瞬なら体温はすぐに回復します。でもエアコンや冷蔵庫が普及した社会で常に体を冷やす環境に身を置いていたら体内の温度は回復するどころかどんどん下がり続けます。そしていつの間にか、日本人の平均体温は0.5~1℃も下がってしまったのです。
体内の温度が1℃下がれば、
代謝機能は12~20%、免疫機能は20~30%低下します。
酵素活性が50%も下がってしまう
モノもあります。
代謝が低下すれば、熱の産生も低下し、体は益々冷えていきます。
遺伝子の修復酵素の活性も落ち修復機能が十分に働かなくなります。
そうなると異常タンパク質が増加し、ガンが発生するのです。
SOD酵素(スーパーオキシドディスムターゼ)やグルタチオンベルオキシターゼの活性が落ちれば、活性酸素を中和できなくなり、細胞の老化が進みます。
冷えを放っておけば体の機能は低下し、慢性的な症状を呼び、深刻な病気に至るかもしれません。
東京女子医大附属
青山自然医療研究所
クリニック所長
川嶋 朗 著「見えない力で健康になる」より

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